Ensemble Wits
アンサンブル・ウィッツ
第7回演奏会の紹介
2008年10月5日(日)
三鷹市芸術文化センター 風のホール
ドヴィエンヌ:フルート協奏曲第7番
明星学園の卒業生にとっては恩師となる田中隆英先生との共演!通称デンチュー先生。
Fl-solo 田中氏
指揮 尾崎
コンマス 亀井
のコラボレーションです。
シューベルト:交響曲第8番 未完成
デンチュー先生による指揮。髪を振り乱してまで気合と迫力満点です。同じWitsのメンバーによる演奏ですが、尾崎が指揮するときよりも音色にパワーがあります。
オケが同じでも指揮者が違うと音が全然変わりますね。
チャイコフスキー:くるみ割り人形より
<試聴②の場面>
主人公クララがドロッセルマイヤーおじさんからプレゼントでもらったくるみ割り人形をクララと友人フリッツとで取り合いになり、なんとぶっ壊してしまう!というところから始まっています。
壊れる音は、ラチェットのガリガリという音で表現されています。(広藤演奏)
クララが「ああなんという酷いことを・・・」と悲しみ、破損したくるみ割り人形をいたわっているところへ、フリッツがおもちゃのラッパ片手に(宮原演奏)さらに暴れまわります。しかも2回。しつこい。フリッツ結構アグレッシブなSです。
おもちゃラッパのバックで鳴っているのはおもちゃの太鼓(パーカッション白江演奏)その後、大人たちがやってきて、優雅で荘厳な大人の踊りを披露します。「大人の社交とはこういうものよ。ふふん」といった具合に見せつけるのである。
そこでホルンが勢い余って音を外しぎみなのはお洒落である。・・だから全力は危ないから、90%にしとけよって言ったのにー。早々にフェードアウトをしておきましょう。
←宮原の演奏したおもちゃラッパ。
指揮の尾崎が仕事でインド出張の際、お土産屋さんにて500ルピーで購入。日本円にして1200円・・外人価格でボラレマシタネ。 まあいい思い出だからいいんです。
←白江演奏のおもちゃの太鼓。
チープな音色を追求し、2980円で本当におもちゃの太鼓を購入。一番怖かったのは白江が全力でロールすると太鼓が破れそうになる(笑)安すぎて修理不能なので本番まで持ち堪えてくれー!と2人で祈るばかりでした。
<試聴③の解説>
試聴③冒頭は、某携帯会社のホワイト家族で使われている非常に有名な曲です。「ああ、あのCMの曲ね」といわれるが、正式には「葦笛(あしぶえ)の踊り」という名前です。本当はもともと有名な曲なのに、CMのせいでさらに有名になってしまい、もはやどうでもいいので詳細は割愛。
中間部のシンバルの音(小森演奏)にこだわって、楽団で新しいシンバルを購入。薄くて音の高い音色がほしかったので、パーカッションの聖地JPC(浅草にある)で試奏し、ぴんと来たのが「イスタンブール」のシンバル。名前が最高に好きです。
ここであえて取り上げたいのがキャンディーの踊り!
この曲、タンバリンが難しいんです。でも目立ってかっこいい。白江が工夫しながら必死でさらっていました。
くるみ割り人形のパドゥドゥーには名曲がたくさんあり、オケの組曲版にも、アラビア、トレパーク、中国、葦笛、花のワルツはあるが、スペインの踊りとキャンディーの踊りが容赦なくカットされている。
ここでは、葦笛の踊り→キャンディーの踊りを経てから→花のワルツ につながると印象と流れがこうも違うのかということであえてピックアップしました。
阪神タイガース球団歌:六甲おろし
えー、この年この本番のあとのゲーム次第で阪神タイガースが優勝目前!!というところでして、大の阪神ファンであるチェロ今西が盛り上がってしまい、どこからともなく勝手に友人に六甲おろしフルオーケストラ版をアレンジしてもらっていたので、じゃあアンコールでやりなよってことでアンコールにて演奏。
いろいろなお客さんからWitsって阪神ファンばっかりなの!?ってよく聞かれましたが、別にそうじゃないですから。今西君の情熱が強いだけです。
2回しか練習してませんが、会場は大盛り上がり(笑)






ここからは尾崎指揮になります。
次年度にくるみ割り人形の全幕の公演が決まっていたので、第7回演奏会は、通常よく演奏される組曲版ではなく、フルバレエ版の全幕から抜粋をしまして、ストーリーも感じられるようなプログラム構成にしました。
第7回演奏会のパンフレットはこちら →