Ensemble Wits
アンサンブル・ウィッツ
ソリスト:
Vln1st 鈴木理紗
Vln2nd 佐藤麻美
Vlc 吉田譲
←合宿でコレッリを黙々と練習する吉田
これぞアンサンブル。コンマス鈴木がリーダシップをとり、指揮無しで演奏しています。チェロ吉田の音が軽やかで聴衆を魅了します。
演奏メンバー
Vln1st 鈴木理紗
Vln2nd 小川智子
Va 西岡崇
Vlc 矢吹克宏
バイオリン1stが非常に技巧的で難しい曲です。しかしそこは我らがコンマス鈴木。冒頭からモーツァルトらしからぬコッテリとした表現を上手くまとめ上げています。




メンデルスゾーンは歌心が日本人の感覚に非常に近いような気がします。
軽やかなのにものすごく暗く、血生臭い印象を受ける1楽章提示部。草原を駆け抜けるような草の香りのする2楽章。やさしいメロディーでも夕日の陽だまりのような、何処と無く侘しい感覚を受ける3楽章。戦いに力尽き意識が薄れていくような感覚になる4楽章。何か日本人独特のネガティブな侘しさというか寂しさを感じる楽曲で、自分で指揮をしていても全く違和感なくその曲の感情が入り込んでくるような感覚に初めてなりました。その瞬間は自分が指揮をしているのだけれども自分の意思で手が動いているのではなく、完全に曲の魂に腕が動かされているような感覚です。
この第6回の演奏会をきっかけにシンフォニーってやっぱり作曲家の魂があるんだとも感じたし、自分の指揮って何を表現したらいいのか、演奏家と作曲家をどうやって上手くつないだら良いんだろうって考えるようになりました。そしてこの演奏会を終えた時に涙を浮かべて良かったと言ってくれたお客さんがいて、なにか指揮をする上で自分なりの心構えができたような気がした演奏会になりました。
演奏そのものはというと弦楽器が非常に大変です。バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス全パート大変です。音が多くさらう量が多い。かつフレーズ1つ1つの解釈が深い。聴いていただければわかると思いますが、ずっと緊張感があり気を休める瞬間が全然無い!みんな必死で喰らい付いてきているようなそういう曲です。
演奏を終えた後みんな真っ白になっちゃいました(笑)
特に鈴木は全曲弾きっぱなし!ソロもこなしてその集中力に感服です。さすがWitsコンマス。
←写真は第6回演奏会のリハーサル終了後の写真。
是非このページトップのパンフレットとあわせて聴いてみて下さい。
←写真は曲と関係ありません(笑)
合宿所が西湖のほとりにあり、時々こんな感じで遊びに行きます。
自然満喫なイメージでなんか良いですよね。ドン・ジョバンニをやった年の合宿での写真です。
ドン・ジョバンニはモーツァルトの得意な木村がコンママスを務めました。
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
コレッリ:合奏協奏曲第8番 クリスマスコンチェルト
モーツァルト:歌劇「ドン・ジョバンニ」から序曲
第6回演奏会のパンフレットは こちら →
いまにー(チェロ今西)による開演前のアナウンスはいつも人気です。
モーツァルト:弦楽四重奏 第19番 「不協和音」
第6回演奏会の紹介
2007年10月8日(月祝)
三鷹市芸術文化センター 風のホール